きもの丸上

着付け

『一生に一度の大イベントの成人式』

賞状 この日の為に色々と準備をされてきたお嬢様、ご両親、ご家族の方々皆様の温かい思いを最後にカタチにすることが着付けだと思っています。だからこそ着付けはとても重要だとも感じています。私は子供の頃から着物を着る機会がわりと多くありました。大人になってよく聞かれる言葉に『成人式に振袖を着たときに苦しくて苦しくて、それ以来着物は着たくないんです』というのがありました。その会話を聞く度に私の頭の中には『???』が回っていました。今まで着物を着て苦しいと思ったことがなかったからなのですが、皆様にもたくさん着物を着たいと言って頂きたいなという決意が本格的に着付け教室に通うキッカケでした。

受賞作 それから10年が過ぎましたがもう一歩前進してみたいと思うようになり師の勧めもあり着付けの全国大会を目指してみようと思いました。途中、自分の不出来に分不相応な事に挑戦してるのだと思うこともありましたが練習した日々では『審美眼』を身につけることを学びました。ご教授頂いた師や関わって頂いた多くの方々のご協力のもと2011年、第61回芸術祭全国大会では優秀賞(全国第2位)と美しいキモノ賞を頂くことができました。
身長も体格も様々で初めてお振袖をお召しになるお嬢様に着付けをさせて頂くときは本当に緊張するものですが『皆に可愛いって言ってもらえました』『脱ぐのがもったいなくて』と感想をお聞きすると着付けをさせて頂いて良かったなと思える瞬間でもあります。私のテーマである『もっと美しくもっと楽にお召し頂きたい』ということを常に心に留めながらこれからも勉強し続けていこうと思っています。

TOP